YURI PARK

2021/06/27 00:00

棒針で手編みをするのに比べて、手横編機や自動機で編むとき、編み地が出来上がるスピードは格段速くなりますが、美しい編み地を生み出すためには、糸を供給していくスピードもとても大切です。糸がコーン(筒に巻かれている状態)から編み機の糸道を通るとき、糸は一定のテンションを保ちながら針に供給されていきますが、キャリッジ(糸を針へと供給する装置)を左右に動かすスピードが速すぎると、糸に過度のストレスがかかり、うまく針に供給されなかったり、糸の膨らみが失われて編み地の表面がいびつになることもあります。手横職人たちは、常に糸に負担がかかりすぎていないか、針がスムーズに上下しているかなどを、キャリッジを握る手の感触で確かめながら大切に編み進めていきます。ホールガーメント機などの自動機では、手で感じることはできませんが、技術者が糸のテンションと供給具合を確かめながらスピードを調整していきます。ゆっくりと慎重に糸を感じながら、大切に時間をかけてYURI PARKニットは作り上げられています。