YURI PARK

2021/06/25 00:00

美しい編み地を生み出すためには、糸の太さや特徴に応じて、適切な度目()で編むことがとても重要です。同じ糸を使っても、甘く編んだものと、ぎゅっと詰めて編んだものとでは、風合いに大きな差が出ます。度目の調整に加え、どのくらいの力(重り)で下に引っ張りながら編むのか、糸を供給する天バネをどのくらい締めるのかも編み地のテンションに影響します。編目が心地よく並ぶテンションで編むことによって、ループ状の編目同士の間に過度の摩擦が起こらず、ピリングの発生も抑えられ、年月を経ても形崩れのしにくいニット製品になります。そのために相応しいテンションを見つけてあげること、それが美しい編み地、ニット製品を作る上で大切なことだと考えています。※ 度目とは編目の大きさ(1目のループの長さ)を表し、この大小で編み地の密度が変わります。