YURI PARK

2021/06/22 01:15

ニット製品の大きな特徴の一つに、ファッショニング・マーク(Fashioning mark)の存在が挙げられます。これは、全体のフォルムを作り上げていくために、編み工程の中で編み目を移して、目数を減らしたり増やしたりする時に生まれるもので、この減らし目と増し目によってできるファッショニング・マークの配置のリズムによってニットの表情が作り上げられています。手横編機での作業では、目移しの際にうつしというツールを用います。このうつしの針の本数によって、目立て(端目が並んで通っていること)の幅が変化し、ニットの顔も変わっていきます。また、リンキングの美しさも際立ち、裏に返した時にも端目が通った美しいニットとして仕上がります。